2019/08/20 封筒の裏側のお話
お仕事一般的な事務で使う封筒には、長4号、長3号、角2号など、何種類かありますが、封筒には組み立て方に違いがあるのをご存じですか?
画像のように、一枚の紙を折って、封筒裏側の中心で貼り合わせる「センター貼り」というのが従来からの組み立て方です。
もう一つの組み立てかたとして、中心でなく、封筒の端の方で組み立てる「ヨコ貼り」という方法があります。
※貼り方の名称は、メーカーにより「スミ貼り」など呼び方が変わる場合があります。
何故、このように2種類に分けるのかと言いますと、住所などを手書きで書く際に、貼り合わせ部分が盛り上がっていると、ペンが引っかかって書きにくいため、盛り上がりを横へ移動させたらどうかという発想から生まれた組み立て方です。
印刷の際、盛り上がり部分は印刷が濃くなったり、ムラになるため、盛り上がりが端にあるヨコ貼りの方が印刷する側にとっても都合が良いという理由もあります。
このようにメリットが多いように見えるヨコ貼り封筒ですが、デメリットもあります。
保管時に紙の吸湿などでヨレが出やすいのはヨコ貼りで、センター貼りの封筒は長期保管していても、比較的しっかりとしています。
センター貼りはダイレクトメールなどで、中にチラシなど封入する場合の引っ掛かりが出にくく、作業性が良かったりもします。
また、かしこまった場面で使用する封筒は、歴史のあるセンター貼り封筒が適しています。
新しいから横貼りの方が良いという解釈ではなく、適材適所でお選びいただくと良いかと思います。
※封筒の説明画像はハート株式会社さんからお借りしました。